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JDDW一般社団法人 日本消化器関連学会機構

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機構概要
Japan Digestive Disease Week 2024 [JDDW 2024 KOBE] 第32回 日本消化器関連学会週間

理事長挨拶

小池和彦(日本消化器関連学会機構理事長)

小池和彦
日本消化器関連学会機構理事長

 2023年(令和5年)2月3日に開催されました第51回理事会において、下瀬川徹理事長の後任として一般社団法人日本消化器関連学会機構(JDDW)の理事長を拝命致しました。JDDWは、日本消化器病学会、日本消化器内視鏡学会、日本肝臓学会、日本消化器外科学会の4つを主要構成学会とし、日本消化器がん検診学会が参加する、消化器領域を網羅する国内最大級の学術集会です。大変光栄に存じますが、同時に責任の重さをひしと感じております。

 歴史を振り返りますと、1990年に日本消化器病学会の提案で消化器系関連学会が集まり、その後1992年に日本消化器関連学会合同会議へと組織化され、1993年9月に神戸において6学会(消化器病、内視鏡、膵臓、胆道、集団検診、大腸肛門)からなる第1回日本消化器関連学会週間DDW-Japan 1993が開催されています。2001年に日本消化器関連学会機構が発足することによってその基盤が強化され、2010年には一般社団法人 日本消化器関連学会機構が誕生しました。6つの常設委員会が設けられ、関連する学会が協力して運営する現在の体制となっています。JDDWは順調な発展を遂げてきており、本年、令和5年11月には第31回を神戸で行う予定です。

 定款を拝見すると、目的には「消化器病学の進歩並びに普及に貢献し、もって医療に関する学術文化並びに国民の福祉と医療の発展に寄与するとともに、消化器病学の研究、教育および診療の向上を図ることを目的とする」とあり、事業としては、「JDDWの開催、医学教育に関する合同集会、国民に対する消化器診療に関する情報提供および啓発」が謳われています。「教育活動」、「社会貢献」、そして、明記はされていませんが「国際化」が、目指すべき3つのポイントと理解されます。

 跡見元理事長、菅野元理事長、下瀬川前理事長の強力なリーダーシップのもと大きく発展を遂げてきたJDDWは、今や参加登録者数は20,000人を優に超え、我が国最大の学術集会といえますが、2020年初めからのCOVID-19では大きな影響を受けました。それでも、Web参加というシステムを早くから取り入れ、ハイブリッド開催をスタンダードとするという下瀬川前理事長の達見によって、総参加者数は20,000人を下回ることはありませんでした。2020年には15%を下回っていた現地参加者数割合も2022年には30%に近づいています。Post- COVID-19時代は近づいています。しかしながら、COVID-19で最も影響を受けたのは海外医師・研究者との情報交換および交流です。情報だけならばremote講演で事足りるとも言えますが、face-to-faceの交流を行うことで、remote講演を超えた深い理解と研究の進展、教育が達成されうるということも、COVID-19の災いによって改めて認識された事実かと思います。

 先人たちの努力を引き継いで、「国際化」、「教育活動」、「社会貢献」の3つのポイントを中心に、JDDWの一層の充実を目指したいと思います。特に、関連学会とよく話し合い、より高い目標を設定するとともに、バランスのとれた学会運営に努めたいと考えています。関連各学会ならびに関連学会のすべての会員の皆様のご支援をお願い申し上げます。

2023年 2月吉日

東京大学 名誉教授
公立学校共済組合関東中央病院 病院長
小池和彦

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