会長挨拶

第11回日本消化器外科学会大会 会長 具 英成

第11回日本消化器外科学会大会
会長 具 英成
神戸大大学院・肝胆膵外科学

来る2013年10月11日(金)、12日(土)の両日、第11回日本消化器外科学会大会を東京都において開催させて頂くことになりました。JDDWは2010年に本学会が再び全面参加して以来、名実ともに消化器病学における基盤学会が一堂に会する大イベントとなりました。2013年はその4回目となりますが、JDDWの枠組みを最大限に活かし、領域を横断する活発なクロストークが期待されます。また日本消化器外科学会大会では総会との役割分担として、教育的な情報を出来るだけ効率的に会員に届けるなど大会運営の方向性が定まりつつあります。このような大切な時期に本会をお世話させて頂くことは、私は勿論のこと神戸大学にとって大変光栄なことと存じています。この機会に日本消化器外科学会の会員の皆様に深く感謝申し上げる次第です。

さて過去3回を振返りますと、第8回が"夢への挑戦"、第9回が"夢を育てるそして未来へ"、第10回が"次世代に受け継ぐ知恵と技"で、いずれの大会も吟味、厳選された珠玉のテーマでした。これらの過去の企画をバネに今回は"国際標準への挑戦"と言うメインテーマを掲げました。その趣旨には2つの意図を重ねました。一つは日本が消化器外科診療における国際標準をリードすること、もう一つは世界標準に振り回されず、これまでの蓄積や独自性を活かす視点です。そこでJDDW2013では日本消化器病学会大会の川崎誠治会長と協力して国際ディベートセッションを設ける準備を鋭意進めています。このセッションでは未だに議論の分かれる今日的な重要課題6題をえり抜き、世界をリードする国内外のエキスパートに徹底的な討論をして頂く予定です。国際標準を巡るディベートを通じて日本の立ち位置、自らの考えを検証して頂ければと考えます。

特別企画とシンポジウムでは消化管と肝胆膵の2領域を統合して、最新情報を同一会場で同時に提供したいと考えています。一方、パネルディスカッションでは基本コンセプトのもとに、臓器別に進行癌の集学的治療の標準化を取り上げます。それに連続して主題ごとに内科、外科のエキスパートから国内外のup to dateな知見をコンパクトに紹介して頂く予定です。ワークショップでは、消化器外科領域で今後新たな展開が予想される重要性の高い主題を選定し掘り下げた議論を求めます。

一般演題はポスター形式ですが学会の成否を左右する根幹です。ここではポスターレビューセッションを設け、重要な知見や将来に繋がるアイデアを各領域のエキスパートの目を通して多くの会員に紹介します。さらに各領域で優秀演題を選定し表彰する予定です。他の5学会と連携し教育的で効率的なプログラム構成を実現し、JDDW2013が参加する会員の皆様にとって実りある大会となるよう教室をあげて鋭意準備に当たる所存です。多くの会員の皆様の御参加を心よりお願い申し上げます。

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