Japan Digestive Disease Week 2019 [JDDW 2019 KOBE]|第27回 日本消化器関連学会週間

2019年11月21日(木)~24日(日)/神戸コンベンションセンター

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会長挨拶

第23回日本肝臓学会大会
会長 松﨑 靖司
東京医科大学茨城医療センター 消化器内科
松﨑 靖司
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この度、第23回日本肝臓学会大会の会長とし本大会を担当させて頂き、教室員一同大変光栄に存じております。

平成から新しい時代を迎える最初の大会は、2019年11月21日(木)~11月22日(金)まで神戸にて開催されます。今回のテーマは、「ポストHCV時代の肝臓病学の展開」〜原点を考えよう肝臓病学〜 と致しました。この20年あまりの肝臓病研究、とりわけC型肝炎の臨床研究はめざましいものがあります。現在C型肝炎患者のウイルス排除率が90%以上となったことは素晴らしいことであります。今後は、HCV研究の主軸から肝臓病学の底辺をみる時代になろうかと思います。ウイルス学中心の肝臓病学から、胆汁うっ滞、自己免疫性肝疾患、脂肪性肝疾患、肝発がん機序など、いまだ解明の途中である肝臓病の研究発展を目指す時代が次世代の肝臓病学ではないかと思います。肝臓病学の原点とも言える、代謝学、生化学、細胞生物学など各方面からの研究アプローチが今後重要な研究課題になろうかと思います。

JDDWにおいて肝臓学会が主催できる主題は9つです。テーマを自ずと絞らざるをえませんでした。そこで、シンポジウムは「肝臓病学におけるウイルス肝炎診療のあゆみと今後の展望」、「脂質・胆汁酸研究の新たな臨床展開」としました。この30年のウイルス肝炎診療を総括し、次世代へ橋渡しができればと考えています。そして胆汁酸研究に関しては、日本は世界のトップを走ってきました。新たな胆汁酸研究の臨床展開を広く議論出来ればと思っております。さらに世界では胆汁うっ滞の新たな内科的治療の臨床試験が進行しています。そこで、International session symposiumとして、「胆汁うっ滞の病態から新治療への展開」を組みました。海外演者も交え現状と今後の展開の整理ができればと思います。肝臓病学の礎を築いた肝臓病理を議論する主題も今回組みました。機能と形態を考える機会に出来ればと思っております。さらに今後の日常臨床上重要な疾患に関する主題を組みました。脂肪性肝疾患、B型肝炎、自己免疫性肝疾患、薬物性肝障害、肝炎の疫学、肝がん診療をテーマとし、現状と今後の展望を次世代担う先生がたを中心に闊達に議論して頂けるようにと考えております。

多くの皆様のご参加して頂けますことを期待しております。どうぞよろしくお願い申し上げます。

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