皆さん、こんにちは。日本消化器関連学会機構JDDW理事長の下瀬川です。JDDW 2020開催のご挨拶を申し上げます。JDDW機構は本年1月よりCOVID-19の国内における感染状況を注意深く分析し、JDDW 2020の各学会会長、機構執行部ならびに専門家を交えた討論を重ね、9月30日の第42回理事会において、会場聴講者とWeb聴講者によるハイブリッド開催を最終決定しました。各学会会長ならびに準備委員の皆さんの本会に向けた熱い思いがあってこそ、今日を迎えることができたと感謝しております。

JDDW 2020は、11月5日(木)から7日(土)までの3日間、神戸コンベンションセンターで開催されます。第62回日本消化器病学会大会長を獨協医科大学第2外科の窪田敬一教授、第100回日本消化器内視鏡学会総会会長を東京医科大学消化器内視鏡学の河合隆教授、第24回日本肝臓学会大会長を三重大学消化器内科の竹井謙之教授、第18回日本消化器外科学会大会長は東海大学消化器外科の小澤壮治教授が務めます。また、第58回日本消化器がん検診学会大会長は東京都がん検診センターの入口陽介先生が担当します。窪田敬一運営委員長を中心として、各学会大会長が協力して開催準備を進めてまいりました。

COVID-19の感染防止のために三密を避ける配慮を優先し、一般演題は全て誌上発表となりましたことをお詫び申し上げます。COVID-19の世界的な感染拡大により、海外からの招請講演の多くはビデオ講演となります。国際セッションならびに第4回JDDW-KDDW-TDDW合同セッションはWebシンポジウムを中心に企画しました。また、教育講演にはe-ラーニングを採用し、多くの皆様が参加していただけるよう、11月8日(日)から年内一杯アクセスが可能としました。特別講演、主題演題、統合プログラム、医療セミナー、メディカルスタッフプログラム、スポンサードイベントは、会場での聴講とWeb上での聴講のいずれかを選択していただくことになります。今回の学会参加は全て事前登録が必要となりますので、ご注意ください。

JDDW 2020の目玉の一つに、Strategic International Sessionがあります。これは、JDDWの国際化の一環として、新たに構成4学会が消化器病学における国際戦略を考慮した討論の場を設けるものです。各学会が独自に企画し、特に欧米との研究展開を視野において最新の研究テーマについて意見交換が行われます。もう一つの目玉は、新たな企画として、学会期間中デイリーニュースを発行することにしました。当日の注目すべきプログラム、前日のプログラムで特に重要と思われる情報を新聞形式でお伝えするものです。JDDWが主導し、アカデミックな視点で公平で適切な記事を編集します。

JDDW 2020は国内外のCOVID-19感染拡大により、変則的な開催となりましたが、消化器領域における最新の情報をお伝えし、通常開催と同様、実りある学術集会にすべく一同が全力で取り組んできました。本学会が皆様のご期待に答えられることを願っております。