JDDW 2024 女性医師・研究者プログラム
「女性医師・研究者に対するequityを実現するには?」
期日 | 2024年11月1日(金曜日)14:00~17:00 |
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会場 | 神戸国際会議場 『国際会議室』(第13会場) |
司会 | 平野 聡(北海道大大学院・消化器外科学教室II) 角嶋直美(東京大附属病院・光学医療診療部) |
司会の言葉
個人の違いを視野に入れず,すべての人に同じものを与えることを「平等(equality)」,個人の違いを視野に入れて,目的を達成するために適切なものをそれぞれ与えることを「公平(equity)」とする考え方がある.近年,様々な組織や領域において,equityの考え方を取り入れ,多様な人材を包括できる組織づくりだけでなく,構造的不平等を改善するために公平性の担保を目指す取り組み「多様性(diversity)とequityと包括性(inclusion)」が推進されている.equityの考え方では,「目標達成の手段」が平等か否かではなく,「機会や難易度,負荷」などが,目的を考慮した上で相対的に公平かどうかということを重要視する.超高齢化社会を迎え,労働人口が減少をたどる現状において,女性に限らず,労働力の確保は喫緊の課題である.消化器病診療における女性指導医の不足は深刻であり,女性医師・研究者のキャリア形成,そして働き続けるモチベーションの持続のためには,組織づくりにdiversity,inclusion に加えequityの観点を取り入れることが重要とされている.本セッションでは,消化器病診療における,女性医師・研究者に対する「diversity,inclusion,equity」を目指した取り組みについて議論したい.