第14回日本肝臓学会大会　会長挨拶

会長 中沼 安二 金沢大学大学院医学系研究科形態機能病理学

肝臓病学のさらなる展開を求めて-病理学の貢献を基盤に-

平成22年10月13日〜16日にパシフィコ横浜で開催されます第18回日本消化器関連学会週間JDDW 2010横浜で、第14回日本肝臓学会大会会長を仰せつかり、身に余る光栄に存じております。日本肝臓学会の会員の先生方に心から感謝申し上げます。本大会が日本肝臓学会の会員の皆様にとって有益な学術集会になりますよう、JDDW2010横浜に参加される他学会および本大会が成功しますよう、また本大会により日本肝臓学会が益々発展しますよう、教室員一同、頑張りたいと思っております。

第14回日本肝臓学会大会では、シンポジウム2題、パネルディスカッション2題、ワークショップ10題、特別企画2題の主題を組みました。JDDW2010参加の他学会の主題を勘案し、いずれも臨床の場面で現在または今後重要になるであろう主題を選びました。

また本大会では、日本病理学会ならびにアジアの肝臓病理学の先生方にも参加して頂き、肝臓の臨床の先生方との討論の場を作りました。特に、特別企画として、肝臓病理一日コースを企画しました。日頃の病理診断学の領域で活躍されている病理の先生方に発表して頂き、臨床の先生方と討論して頂き、明日の肝疾患の診療に役立てて頂ければと思います。その他、主題の司会や基調講演、特別発言にも病理の先生に参加して頂いており、病理の考えを述べて頂く様にしました。日本およびアジアの第一線の病理の先生方と議論して頂ければと思います。

演題選定委員会ならびに多くの会員からの要望により、本大会では会長講演を行いたいと思います。“肝内胆管の解剖と病理”と題し、発表させて頂きたいと思っております。また、演題選定委員会の先生方のご協力で、重要ではあるが従来肝臓学会ではあまり日のあたらなかった領域もいくつか主題として選ばさせて頂きました。

若い会員の方々、年配の会員の方々、その他多くの会員の方々に出来るだけ多く参加して頂ければ幸いです。また、本大会を通じまして、病理の先生方との交流を深めて頂き、また肝臓病理に関心を持って頂ければ、本大会のお世話をさせて頂くものとして望外の喜びであります。多くの会員の先生方のご参加を心よりお待ち申し上げております。

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