JDDWは1993年に、第１回が神戸で開催されました。参加者は一万人足らずでしたが、それでも大変多くの方が集まっていただいたと感激したものでした。最近では1万7千人に上る参加者であり、わが国の医学関連学会では最大級のものとなっています。
   JDDWの目的は、消化器全体として総合的、有機的な研究発表、討論を行う場を持つことであり、さらに様々な活動を通じて社会貢献をすることも重要なものであります。この目的を達成するためには、わが国を代表する消化器関連の学会の協力が不可欠です。運営の中心となる構成学会としては、日本消化器病学会、日本消化器内視鏡学会、日本肝臓学会でしたが、新たに日本消化器外科学会が加わり、会員数の延べ人数は９万人を超えることになりました。
   さてJDDW 2010は横浜で開かれます。日本消化器病学会（会長　林紀夫）、日本消化器内視鏡学会（会長　一瀬雅夫）、日本肝臓学会（会長　中沼安二）、日本消化器外科学会（会長　佐々木巖）、日本消化器がん検診学会（会長　樋渡信夫）、日本消化吸収学会（会長　宮坂京子）が、何回もの検討を重ね、立派なプログラムが出来上がりました。多くの主題や特別企画には各会長の特色が出たものとなっています。さらに、今までの教育講演、医療研修会に、今回から女性消化器病医の方を中心としたセッションを持つことになりました。JDDWとしての企画となりますので、多くの方が参加されることを期待いたします。
   JDDWは参加者のためにあるものです。内容の充実化も当然ですが、その運営も一層のスリム化をはかっております。その結果、今回から参加費を５千円値下げすることができました。さらにJDDWが発展するために、役員、事務局員一同努力致しますので、会員の皆様のご指導、ご協力をお願い申し上げます。

一般社団法人日本消化器関連学会機構理事長     
跡見　　裕