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第41回 日本消化吸収学会総会 会長挨拶
このたび2010年10月にパシフィコ横浜で開催されますJDDW2010において、第41回日本消化吸収学会総会の会長を仰せつかり、大変光栄に存じております。本学会会員の皆様のご指導・ご支援をいただきながら、より実り多い学会となるよう、精一杯努めてまいる所存でございます。 本学会は1970年に消化吸収研究会として発足し、1985年に日本消化吸収学会へと発展し、40年を越える歴史と伝統が積み重ねられてきました。DDW-Japanに全面参加後も個性的なテーマを提供し、着実にその成果を上げてきております。 この間、国民の食生活、衛生環境をはじめとする社会環境、人口構成の変化から疾病構造も大きく変貌をとげています。我が国の高齢化は世界にその例をみないほど、急速に進行し、2008年の日本人の平均寿命は女性では86.05歳、男性は79.29歳と3年続けて、過去最高を更新していることが発表されました。 健康長寿には生活習慣病の予防が重要であること、高齢者の生活の質の維持には、「食」生活が重要であることは周知のことになっています。一方、臨床の場においては栄養サポートチーム(NST)への取り組みが広がり、医師のみならずコメディカルを含め医療従事者の方々の消化吸収や栄養障害へのアプローチの重要性の認識が高まっています。 このような背景をふまえ、プログラム委員の先生方のご支援をいただき、主題は、「胆汁酸と生体機能調節、疾患との関わり」、「病態からみた炎症性腸疾患の新しい治療選択」、「メタボリック症候群(生活習慣病)における消化と吸収」、「高齢者の消化と吸収―老化の制御は可能か」、「13C呼気試験の新たな展開」を考えております。 今回より、会期は、従来と異なり、JDDW 2010前半2日間の予定になっております。他学会参加の先生方にも関心を持っていただけるよう精一杯努力する所存であります。会員の皆様の多数ご参加を心よりお願いし、お待ち申しあげます。 |
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