運営委員長挨拶

2014年度日本消化器関連学会週間(JDDW 2014)の開催に際して

このたび平成26年10月23日(木)~26日(日)の4日間、神戸ポートピアアイランドにおきまして、第56回日本消化器病学会大会(三浦総一郎)、第88回日本消化器内視鏡学会総会(屋嘉比康治会長)、第18回日本肝臓学会大会(福井 博会長)、第12回日本消化器外科学会大会(笹子三津留会長)、第52回日本消化器がん検診学会大会(井上和彦会長)の5学会の合同による、JDDW 2014を開催する運びとなりました。

JDDW全体として例年と同じく大変多くの応募をいただきましたが、5学会の厳正な査読により、一般演題として2,240題、主題演題として973題が採択され、合計3,213題の発表が行われる予定であります。主題に関しては、各学会の特徴を充分に生かし魅力的でかつ重複を回避してテーマを設定し、シンポジウム27、パネルディスカッション18、ワークショップ26、特別企画1からなる構成で、消化器の全域でのトピックスを網羅するように工夫致しました。今回も統合的な企画を前回同様に充実させようということで、学会間の共通なテーマをとりあげて合同で行う統合プログラムとして6つの話題性のあるテーマを選び、さらに教育講演「炎症と消化器癌―予防のためにどうするか?」医療セミナーとして「消化器系専門医の将来像」、日本消化器病学女性医師・研究者の会などを予定しております。

ここ数年間JDDWが努力してきた国際化への取り組みを加速させるため、いくつかの配慮を致しました。すなわち、主題のうち英語による発表をおこなうInternational Sessionを11個と数多く用意し、毎日どこかで英語発表が必ず聞けるように配置しました。その中にはアジア太平洋領域の消化器リーダーの方々を多数招待しての消化器病学会のパネル、国外の若手医師を対象とした内視鏡学会のInternational ESDハンズオンセミナーなどが含まれております。尚、主題の発表に際しては、International Sessionのみならず、すべての主題演題で英文スライドを用いて発表いただくようお願いしてあります。また、本年から英文の一般演題発表をJDDW全体で集約し、新たにInternational Poster Sessionを設ける予定で、JDDW全体で58題の英文抄録が集まっております。さらに本年からTravel Award ProgramをJDDWとして正式に設定いたしましたので、海外からの参加者にも充分楽しんでいただける内容になったのではないかと自負しております。

一方、今回からJDDW全体として査読を厳しくして、そのscientificなqualityを高める努力をいたしました。すなわち採用演題をJDDW全体で学会ごとに85%程度に抑える方針を立て、とくに少数例の症例報告に関しては査読を厳しく致しました。敷居が高くなったとのご批判もあるかもしれませんが、JDDWとしては、医療をめぐる環境が厳しさを増す中で、若手に科学的価値をアピールしつつ、積極的に中堅医師の基礎・臨床研究への参入を促すことが必要であろうと考えております。

JDDWは国際化の推進を念頭に入れ、将来の更なる発展に向けて新しい形を模索している段階であると思います。5学会がどのようにお互いの個性を発揮しつつ集中性とインテグリティーを高めてゆくか? JDDW運営委員会や学会プログラム委員会の先生方に多大なご尽力とアドバイスをいただきました。この場を借りまして厚く御礼申し上げます。お陰様で魅力的なプログラム内容になったと自負しておりますので、色々不行き届きの点が多いとは思いますが、是非とも多くの先生方に秋の神戸へお集まりいただき、交流を深め、実りある学会週間になることを関係者一同、心より祈願いたしております。

JDDW 2014 運営委員会 委員長 三浦 総一郎
第56回 日本消化器病学会大会 会長 三浦 総一郎
第88回 日本消化器内視鏡学会総会 会長 屋嘉比 康治
第18回 日本肝臓学会大会 会長 福井   博
第12回 日本消化器外科学会大会 会長 笹子 三津留
第52回 日本消化器がん検診学会大会 会長 井上  和彦

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