このたび、2020年11月に神戸で開催されます、第18回日本消化器外科学会大会の会長を拝命いたしました東海大学医学部消化器外科の小澤壯治でございます。
東海大学としては第45回総会を故三富利夫先生が、そして第61回総会を幕内博康先生が主催され、今回、JDDWでの開催の機会を頂戴し、その重責にたいへん身が引き締まる思いです。
日本消化器外科学会は夏の総会と秋の大会の年2回、学術集会を開催しておりますが、その歴史は古く、いずれの学術集会におきましても、その時々の問題点を主題セッションに取り上げ、消化器疾患に対する専門性を高める場としての役割を担ってきています。
また、近年、シンポジウムは英語による発表を必須条件とし、早い段階で国際化を意識した取り組みを行ってまいりました。これは我が国の消化器外科治療のプレゼンスを海外に示す大切な機会でもあります。
第18回大会では、多くの外科医が関心を寄せている「Robotic Surgery」や「ナビゲーション手術の臨床応用」などの最先端の外科治療や、「進行癌に対する治療戦略」「周術期管理」など、さらなる検証ならびに議論を要する外科ならではのテーマについて企画し、各テーマについて海外ならびに国内のエキスパートの先生方にご講演いただく予定です。
さらに、いくつかのセッションテーマについて、5学会が一同に介する貴重な機会を最大限に有効活用し、内科・外科の領域を越えて、成果発表を行っていただけるようにいたしました。我々の原点であり最終目標でもある「患者さんの消化器疾患を治す」ということを、本会を通じて実現することが根底にあるからです。
JDDW 2020では、消化器疾患に対する診断と治療について様々な議論が交わされ、明日の臨床へ繋がるような大会にしたいと思います。多くの先生方のご参加と演題のご応募を心よりお待ち申し上げております。
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