このたび、第27回日本肝臓学会大会を担当させて頂きます、徳島大学外科の島田光生です。伝統ある肝臓学会大会を外科が担当するのは2016年第20回の高山忠利教授以来7年ぶりです。
今回のテーマは、New normal時代の肝臓学といたしました。現在、ウイルス性肝炎から代謝性疾患、肝癌治療における外科の立ち位置の変化、進行肝癌治療におけるパラダイムシフトなど学問体系への後戻りできない大きな変化があり、さらに続いていきます。また学術集会の在り方も対面からハイブリッドへと変化してきたなかで新しい熱い議論の仕組みを考える必要があります。
New normal時代のキーワードがサブテーマであるDiversity&Inclusion です。Diversity&Inclusionは、まさに組織として肝臓学会の進むべき道であると同時に、学問的には肝臓学の多様な分野に新たに光を当てて、それぞれの分野でイノベーションを起こすことで肝臓学全体のさらなる発展につながると考えています。
これからのNew normal時代は、先の見えないVUCAの時代であり、高いレジリエンスと幅広い教養が重要になると言われています。そんな時代だからこそ、皆様とNew normal時代の肝臓学のあり方と夢をface-to-faceで思い切り語り、そして親睦を深めたいと思っています。
JDDW 2023、秋の神戸で皆様とお会いできるのを楽しみにしております。