第61回日本消化器がん検診学会大会会長を担当する広島大学保健管理センターの日山 亨です。伝統ある学会の大会会長を拝命し、大変光栄に存じます。
今回、大会のテーマを「新時代へ! 消化器がん検診」とさせていただきました。がん予防がより重視され、消化器がん検診がさらに重要となっている今日、技術革新は著しく、特にAI技術の進歩には目を見張るものがあります。また、グローバル化も一段と進んでいます。この大会で、新しい時代の消化器がん検診について皆様と共に考えていきたいと考えています。
たとえば、AI技術をどのように消化器がん検診の現場に反映させていくかは重要なポイントです。このことについて、活発に議論したいと考えています。また、グローバルな視点も必要です。わが国は内視鏡や超音波、CT、MRI等、世界をリードする診断技術とノウハウを持っています。一方、世界に目を向けると、これから検診システムを構築し、がんの早期診断を目指している国々もまだまだ多くあります。この大会での議論は、わが国のみならず、そのような国々にも多いに役立つことでしょう。そのような国々への発信も重要と考えています。
第61回大会を実り多いものにするために、多くの先生方に演題をご発表いただきたいことはもちろん、多くの先生方にご参加いただきたいと思います。2023年11月、神戸そしてオンラインで、皆様と活発に議論できるときを楽しみにしています。