会長挨拶
第50回日本消化器がん検診学会大会 田中 幸子 大阪府立成人病センター・検診部 |
この度、第50回日本消化器がん検診学会大会の会長を拝命致しました。
伝統ある本学会の大会長を務めさせていただくこととなり大変光栄でございます。
本学会は、胃集団検診学会、消化器集団検診学会から消化器がん検診学会へと名称を改め、集団から個へ、胃から消化器臓器全般へという社会の要請に応えつつ、一貫してがんの早期診断のためのよりよい検診のあり方を求めて参りました。
第50回大会は2012年10月10日(水)〜13日(土)に神戸で行われますJDDW2012に参加し、その第1-2日目に開催致します。2011年に設立50周年を迎えましたことも考慮し、今回のメインテーマは “消化器がん検診の新機軸を求めて“とさせていただきました。
会員の皆様には研究成果のご発表や討議への積極的なご参加により、がん検診における課題解決の手がかりを得る場として有意義な時間を過ごしていただけるような企画にしたいと考えております。消化器病学は対象臓器も多く、基礎研究から診断学、治療学と広範囲にわたりますので、これらを包含するJDDWへの参加者は2万人を超えることが予測されます。他の5学会と協調し、共通の話題のもとに議論を交わすことで、他学会の方々にもがん検診の重要性をより広く認識していただく機会となればとも思っております。
日本人の死因の多くを占める消化器がんの対策において検診の重要性はいうまでもありません。科学的に有効性の認められたがん検診を、そして一般の人々に広く受け入れられ進んで受診していただけるようながん検診を目指して、第50回大会がそのためのささやかな一助となれば幸いでございます。
多くの会員の皆様のご支援と積極的なご参加を是非よろしくお願い申し上げます。