2012年10月10日〜13日 神戸国際展示場・ポートピアホテル・神戸国際会議場

理事長挨拶

ご挨拶

JDDWは第20回の学術集会を開催することになりました。1993年9月、神戸で第1回が開催され、その時の参加者は1万人足らずでしたが、最近では1万9千人に上る参加者があり、わが国の医学関連学会では最大級のものとなっています。

JDDW(一般社団法人 日本消化器関連学会機構)の目的は、消化器全体として総合的、有機的な研究発表、討論を行う場を持つことであり、さらに様々な活動を通じて社会貢献をすることも重要なものです。現在、JDDW運営の中心となる構成学会は、日本消化器病学会、日本消化器内視鏡学会、日本肝臓学会、日本消化器外科学会であり、会員の延べ人数は9万人を超えています。まさに名実共に日本の消化器関連学会が集まったと言えましょう。

さて、今回は20回を記念して、多くの企画がされています。記念講演は、京都大学山中伸弥教授とドナルド・キーン先生にお願いしました。世界に名を馳せる山中先生と、90歳を超え日本を愛し、様々な活動をなさっているキーン先生から、どのようなお話が聴けるか、大変楽しみです。記念シンポジウムは米国、ヨーロッパ、アジアの消化器関連学会の代表の方に加わっていただき、これからのJDDWの在り方を考えていきたいと思います。

JDDW 2012は、日本消化器病学会(会長:鈴木一幸)、日本消化器内視鏡学会(会長:高橋信一)、日本肝臓学会(会長:佐田通夫)、日本消化器外科学会(会長:山口明夫)、日本消化器がん検診学会(会長:田中幸子)、日本消化吸収学会(会長:白鳥敬子)のもと、神戸で開催されます。様々な特別企画、シンポ、パネルがあり、さらに、教育講演、医療研修会、女性消化器病医の方を中心としたセッションが、JDDWの企画として催されます。いずれも、必ずご期待に応えるものであり、多くの方の参加をお願いいたします。

このようにJDDWが大きくなってきたのですが、それにつれて運営上の問題点も出てまいりました。多くの参加者を収容できる施設が限定されることから来る問題、シンポなどの重複をはじめとする学術内容の問題、財政面などであり、これらについて理事会を中心に検討を進めているところです。

JDDWは参加者のためにあるものです。内容の充実化も当然ですが、その運営も一層のスリム化を図っていかねばなりません。

さらにJDDWが発展するために、役員、事務局員一同努力いたしますので、会員の皆様のご指導、ご協力をこころよりお願い申し上げます。

一般社団法人 日本消化器関連学会機構理事長

跡見  裕

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