ご挨拶
第25回日本消化器関連学会週間(JDDW 2017)は10月12日から15日までの4日間、福岡で開催されます。昨年はアジア太平洋消化器病週間(APDW 2016)と同時開催でしたので、参加人数も過去最多の2万2千人を超す参加者を記録しましたが、今年も慣例となっております多彩な国際セッションに加え、新たに韓国(KDDW)、台湾(TDDW) の3か国の合同セッションが初めて開催されることになっておりますし、消化器外科学会では相当数のシンポジウムを英語化するという大胆な取り組みが開始されることになっており、JDDWの国際化がさらに進んでいることを実感されることと思います。また今回から医師に限らず、医療をともに担っているメディカルスタッフの方々にも門戸を開放し、メディカルスタッフプログラムに限らずJDDWのすべてのプログラムを聴講できるようにいたしました。メディカルスタッフの方々の参加がどのくらいになるのかわかりませんが、今年のJDDWをまず第一歩としてJDDWのメディカルスタッフプログラムの充実、新たな企画を試みていきたいと考えておりますので、看護師、薬剤師、臨床工学技士、栄養士など多数の方々が参加していただくとともに、ご要望、ご意見をお寄せいただきたいと思います。
今年から研究倫理審査が厳格になり、来年からは法制化された規定(臨床研究法)にのっとった研究発表が求められます。今年の抄録では、まだ臨床研究指針が必ずしも十分に浸透しているとは言えない状況が認められますので、今年のJDDWでは新たな臨床研究法を踏まえた研究遂行、抄録作成を先生方に周知、支援するため、倫理関連セッションを設け、具体的な問題点、対策をお示しすることとしました。来年度のJDDWでのご発表を検討されている方にはすぐにお役に立つ内容と思いますのでご聴講いただければ幸いです。また、毎年最終日に行われる教育講演では、本年から講演内容をシラバスとして無料配布することといたしました。例年多数の参加者がある素晴らしい内容の講演ですが、記録としてお手元に残し活用していただければ幸いです。
さて、福岡での開催は2011年以来久しぶりとなります。関東以北からはやや遠くなりますが、反面、韓国、中国、台湾など近隣のアジア諸国からはむしろ近く、昨年神戸で同時開催されたJDDW・APDWに参加された方々が今年も参加していただけるのではないかと期待しています。福岡は金印が出土し、水城などの巨大遺跡をはじめ、海外との交流の玄関口でもあった大宰府跡など豊かな歴史に彩られているだけでなく、近隣の豊かな海の幸に恵まれた美食の街でもあります。多くの皆様が参加され、伝統と熱気に溢れる街、福岡での学問の集いを盛り上げていただくとともに、久しぶりの福岡を楽しんでいただければ幸いです。
最後に、昨年と比べ準備期間が約1か月間短かったにも拘らず、創意に溢れた多くのプログラムを作成していただいた第59回日本消化器病学会大会会長兼JDDW 2017運営委員長を務めていただいた杉山政則教授をはじめ、第94回日本内視鏡学会総会会長の伊藤透教授、第21回日本肝臓学会大会会長田中榮司教授、第15回日本消化器外科学会大会会長吉田和弘教授の構成学会各会長、第55回日本消化器がん検診学会会長岡政志教授並びに各学会プログラム委員の先生方のご尽力に厚く御礼申し上げます。
事務局一同、学会運営が円滑に滞りなく行われるよう精一杯努めていく所存です。皆様が一人でも多く参加していただけるようお待ち申し上げます。
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