2017年10月12~15日に行われる第25回日本消化器関連学会週間内で開催される第94回日本消化器内視鏡学会総会の会長をさせていただく金沢医科大学消化器内視鏡学の伊藤でございます。歴史と伝統ある日本消化器内視鏡学会総会を担当させていただくことを大変光栄に存じますと伴に緊張と大きな責任を感じております。既に田尻久雄理事長をはじめとする日本消化器内視鏡学会の理事・役員の先生方のご指導を承りプログラム委員を選出させていただきました。また理事、社団評議員の先生方に主題演題のアンケートをお願いし、決定させていただきました。これらの主題演題は、【万里一空】をメインテーマとし、サブテーマとして【消化器内視鏡の原点回帰そして革新と伝統】を挙げさせていただきました。日本消化器内視鏡学会は良・悪性の消化器疾患の診断・治療、特に悪性疾患-早期消化器癌の診断・治療におきましては日本の医療に貢献するばかりでなく世界をリードしてまいりましたことは論を俟たないと存じます。日本国内において自由な雰囲気の中での学術交流は基より、田尻理事長が推進しておられる国際交流も、各領域において得手不得手を克服する上で重要な位置付けであると思っております。
演題として、最近話題となっている上部・下部・肝胆膵領域の悪性疾患の診断・治療の進歩、予防医療として胃癌検診における消化器内視鏡の有効性、消化器内視鏡診療の良性疾患への将来展望を見据えたアプローチ(今回は肥満治療など)と消化器外科とのコラボレーションなど他領域に展開された内容をテーマといたしました。5学会合同のJDDWですので合同で開催するプログラムもございます。
更に従来から行っている国際シンポジウムを開催いたします。逆流性食道炎、バレット腺癌、colitic cancerを演題といたしました。また2日間に渡りハンズオントレーニング(胃・大腸ESD、大腸挿入法(若手・女性医師)、EUS-FNA)も準備しております。
消化器内視鏡医を目指す若い世代、日々の日常診療に追われている実地医家、病院、大学病院の先生方におかれましては、忙しい時間を割いてでも参加して聞いてみたいと思っていただける演題内容にいたしたいと存じます。
医学会発表の趨勢として、症例報告以上の演題は、各施設での臨床倫理委員会の承認が得られないと発表できない環境となってきております。日本消化器内視鏡学会ではこれに迅速に対応出来る環境を整える準備をしております。
学会は自分達が労力をかけて集めた臨床研究などの研究発表の場であり、一方、他の方の研究等を短時間で吸収して学べる魅力的な場であると思われます。
多くの方のご演題の申し込みとご参加を心からお願い申し上げます。
Copyright © JDDW 2017. All Rights Reserved.